想像してなかったせいか…
なんて言ったらいいかわからずに。
どれだけ2人で沈黙していただろう。
でも、アオトの話したいことって…
このことだったの?
そもそも…何のために?
いくら考えても、お手上げで。
アオト…今日話したいことって…?
うん…。
もし、ミチカが俺を避けてる理由が
指輪なら…話しておきたかったんだ。
俺の前から、本当にいなくなる前に。
…どういう…こと?
俺ね…。
別れた奥さんと同じような思いを、
また誰かにさせるくらいなら、このままで
いいと思ってた。
誰からも本気で思われなくたっていいって。
そうやって過ごしてきたはずだったのに、
ミチカに会えて、妙に嬉しくってさ。
やっと話せて有頂天になってたら、
またいなくなるし…。
ほんと、毎日気になってしょうがなくて。
そしたら、俺思い出したんだ。
…な、何を?
今までの人生で…俺から付き合ってって
言ったのは、ミチカだけだったこと。
え!?うそ。
覚えてないんだ?ミチカ。ひっでえ。
これでも、なかなか言えなくてさ。
苦労したんだよ?
ミチカの姿見つけては、さりげなく近くにいるようにしてさ。
俺のこと、好きになってくれないかな。
って言ったの、覚えてない?

