ーーー4時限目。

次の授業は体育で私は運動場に出て朝ぶりの太陽の光を浴びた。

準備をしていると誰かに名前を呼ばれた気がして振り返ろうとすると身体をキツく誰かに抱き締められた。

こんな事をするのは一人しかいないと思い呼ぼうとすると、

「桃園さんは今から体育ですか?」

「は、はい。魁先輩はどうして、ここに?」

「・・・・・・ダメです。他の男に貴方を見せたくなんて無い」

「え?」

聞き返そうとすると、先輩は急に私の腕を強く引いて急に抱き締めてきた。

クラスメイトが居るからと離れようとするとさらに、強く抱き締められてしまい困っていると先輩は私の耳元で囁いた。

「そんな無防備な格好を他の男に見られたくないんです」

・・・とは言うが、冬だから勿論、長袖に長ズボンなのだけど・・・どうすれば良いんだろうと考えていると腕の辺りが肌寒い事に気付き良い事を考えた。

「先輩。寒いですし絶対に肌は見せないので授業を受けさせて貰えませんか?」

「・・・昼休みに会ってくれます?」

「勿論ですよ」

「絶対に肌を見せないで下さいよ。」

ゆっくりと身体を離してくれたので捲っていた腕の長袖を元に戻すと先輩は少しだけ満足そうな表情で私の髪をフワッと撫でた。

解放されたのは良いが何故か旨の辺りが大きく跳ねて身体が熱くなってきた。

私は走る事でその熱さを紛らわすことにした。

それにしても、先輩・・・授業中に勝手に出て来て良かったのかな?