「魁先輩、もう戻らないと時間が・・・」

「え?ああ・・・桃園さんと会える時間が生き甲斐なのに邪魔しやがって・・・」

最後の方が聞き取れなくて、聞き返すと何でもありません、と返されてしまう。

不思議に思っていると休み時間が終わる頃になり声を掛けると残念そうな顔をされたので、また次の休み時間に話しましょう?、と言うと嬉しそうに微笑んで私の身体を抱き締めてきた。