一時限目が終わり桃園が自販機に飲み物を取りに行こうとすると、机の上に水が置かれた。

誰だろうと顔を上げると、そこにはいつも通りの笑みを浮かべる魁先輩が居た。

「喉、乾いてませんか?良かったらどうぞ?」

「先輩、ありがとうございます!丁度、喉が乾いていて・・・助かりました!」

「お礼なんて結構ですよ」

優しい笑みを向けてくれる魁先輩に胸の奥が少しだけ高鳴ってしまう。