「佳奈ちゃんは、将来、何になりたいの?」




「CAさん!」









歳を重ねる程に消極的になってきた私。









「小谷さんの夢ってなんですか」




「、、憧れはありますが、まだハッキリとは決まってません。一応、大学には行きたいです」









そんな自分が嫌になっていた。
幼い頃の自信は、今では、恥じるモノになっていた。





そんなある日、高校2年生で行った説明会。

学校に進められて行ってみた大学。





神田外語大学の説明会で

あの頃の自分が戻ってきた。






英語や、スペイン、中国、韓国語を楽しそうに自分の言葉として話す在学生方がとても輝いてみえた。










「私、神田外語大学に行きたいです」







そう、自分の意志を伝えた。
担任はすぐに応援してくれたが、親は少し納得していなかった。









「佳奈は、何になりたいの?」




「、、、わからない。けど、神田外語に行きたいの」










ハッキリしない夢を持った娘が嫌なんだ。











「夢とか、ないの?」



「、、し、、CAさん。CAさんになりたい」









隠れていた思いが、飛び出した。

あの時、自信たっぷりに楽しそうにしていた大学生をみて、私もなりたいと思った。

そして、ここで、もう一度夢を追いかけたいって。







「わかった。よく、わかった。」











「頑張ってね。ちゃんと夢、叶えるんだよ?」



「うん!」


嬉しかった。すごく。