「………し、死ぬかと思ったじゃない!」

私たちは今、雲の上。

いや、雲に似せた、空飛ぶ魔法のじゅうたんのような…そんなもの。

でもどうみても地上からみた雲にしか見えない乗り物だと思う。

そこで苦笑しながら「大丈夫ですよ」というマオ。

いやいや、これは全然大丈夫じゃないから。

謎の空間から飛び出たところは、空に浮かぶガラス製の鳥居。
ガラス製かは不明だけれど、透明でキラキラと輝いていた。

空中に浮かぶそれから出てきたせいで、私と私の腰を支えていたマオは、真っ逆さまに地面に落ちていった。

本気で死ぬと思った時に目の前に、この雲のような謎の乗り物が現れて、その上にはね上げ、止まったんだ。