午後12時05分 路地裏にて
 爆発音が鳴り響く中夏菜子は様子を見ながら。走り回っていた。悪霊の腕がビルを突きつけ破壊する。夏菜子はビルの瓦礫を避ける。「っち」舌打ちをし黒いオーラを出し、「漆黒の刃!」鋭い影が風を切るように悪霊に当たる。ボンッとかすれる音だ。悪霊の周りには氷が舞っていた。風の音が激しくなる。そして、一つの刀が折れる。夏菜子は気づかなかった。一瞬だった。夏菜子は地面を見る。そこには血が流れていた。「嘘……でしょ」目の前が暗くなる。奈央は夏菜子の前に立っていた。「?!」夏菜子は声が出せず、更には動けない状態になっていた。「(これは金縛り?!」)奈央は、不気味な微笑みを作った。そして奈央の手は夏菜子のお腹の中心に当てられていた。グチャ!っと一瞬にして貫通していた「ガハッ!」奈央の手には緑色に輝く玉。宝玉玉だ。夏菜子はその場に倒れ、奈央の言葉を最後に意識を失った。そこに謎の少女が来ていた。「大丈夫。直ぐに治るからね。安心しておやすみ」
 午前9時45分 とあるビルの屋上
 風が強く吹く。時折スカートがヒラヒラと舞う。ヒールの音髪の長い少女は、つぶやく「また一つ、宝玉玉が奪われた…か。始まるかな"戦争"が」その少女は、消えた。
 午前 10時42分 晴人の通う大学内にて
 
 晴人の傷は、まだ治ってなかったが歩けるようになり、大学内の食堂で勉強しながら「夏菜子とさだ子……どこに行ったんだ?あれから1週間はたってるけど」隣には看病係の氷見ちゃんが居た。「うーん…霊力は、感じられるけど、居場所までは把握出来てないかな」と2人で喋っていた。すると「よっ!晴人、久しぶりじゃん!」と赤髪の男は晴人に話しかけてきた「おっす龍斗、ちと野暮用でな」彼は大和龍斗。晴人の1個下で後輩だ。とある事情で龍斗と晴人は友人になった。龍斗は、「おっ?晴人が女連れてんじゃん、誰だよ?こんな可愛い子」と晴人の肩を持ちひそひそ喋る。晴人は「(龍斗が氷見の事見えるのか?)いや何言ってんの?誰もいねぇぞ」と少し場を考えようと龍斗に言う。だが、龍斗は、晴人の首を絞める「アン?そこにいるだろ?青髪の女がよ!」晴人は苦しんでいた「ぐっまて、」龍斗の目は黒く染まっていた。氷見は「彼、何かに取り憑かれてる!」晴人は手を伸ばし「氷見!」氷見は頷き、氷見は手を晴人の手におく。秘めた蒼の光が纏った刀が晴人の手に握られていた。「っ」晴人は消えた。龍斗は、「アン?」
 「よう龍斗。俺はこっちだぜ?」挑発をする晴人。龍斗は、「くく、久々だぜ、こんなのな!」いつの間にか龍斗の手には緑色の刀が握られていた。「龍斗……そいつは」晴人は驚いていた。氷見は「(多分私が感じていた夏菜子の霊力。彼に宿った……でも何で?)」氷見は考え込み、龍斗が「フン、んなの決まってんだろ?氷の女王様が、夏菜子って奴の宝玉玉?そいつを奪って俺にくれた!そして氷の女王様はこう言った。"この力をくれる代わりに、晴人を倒してこいって"な!」氷見は驚き、自分の姿に戻った。「待って!一般人に宝玉玉を?!」氷見は、龍斗に言った。龍斗は、「そうだよ。俺はただの一般人。だがな、この力を手にした。守れるものが出来れば……最初っからこの力が欲しく思った。」その言葉の後に龍斗は、笑う。「けど!晴人、お前を倒すための力なら!更に強化したくなる!だからてめぇの力を頂く!」龍斗は、晴人の近くまで素早く移動した。
 午後12時58分 都内某所
 
 ビル、車が倒れてたり、崩れた廃墟街に夏菜子、さだ子は、居た。「ん……ここは」目を覚ますと、ボロ屋に居た。そこには複数の男と1人の少女がいた。「やーっと目が覚めたみたいだね。」夏菜子は苦しそうに「貴女は、誰?」少女は「暗黒の魔団のリーダ、黒木舞花」
 to be continued