時刻不明 場所不明
 
 『友達作るぞー!』小さな少年が、学校に入る度の口癖だった。『お前弱いな?アハハ!』少年はいじめられていた。けれど『負けない……どんなに弱くても』いじめていた少年の足首をつかむ。『負けないんだァー』いじめ少年は、その場に倒れ大泣きをして『先生に言ってやるー』いじめ組はその場から逃げた。
 『それじゃ自己紹介、よろしく』少年は、中学に上がるが転校を繰り返していた。『矢崎晴人です。親の事情でまた転校すると思いますがよろしくお願いします』少年、晴人は挨拶をした。
 『晴人くん、また転校するんだって』
 『嘘?まじで?』女子同士の話し合い。その他には『アイツのIKのID消しても良くね?』
 『消そうぜ!どうせ会えないんだしな』笑い声が晴人を苦しめていた。
 時に高校になって落ち着いた時には
 『晴人の奴、またスマホいじってるぞ?』
 『やっぱりオタク?』ひそひそ話。そして笑い声が聞こえる。晴人を見ながら。しかし、1人の生徒は晴人を変えた。屋上で『そんなんで良いのかな?少年』この記憶が掠れる。晴人は目を擦るけど喋れない。苦しくなる晴人。そして。
 「ッは!!」
 午前 10時06分 晴人の部屋にて。
 晴人は起き上がる。そこには、さだ子、氷見。夏菜子だった。晴人のお腹周りに包帯と頭にも包帯が巻かれていた。追加で両手にも。「これって……」晴人が喋ると人先にさだ子が晴人に抱きつき大泣きをする「良かった!本当によかった、もし、晴人が死んだら、私」涙をポロポロと流すさだ子。晴人は頭をそっと撫でる。「ごめん。心配かけたな。氷見ちゃんと夏菜子も。夏菜子は、晴人に「ホンットに、心配したんだよ!このど素人!」と少しツンっとしてから「でも本当に良かった。貴方、3日以上も眠ってたのよ」と話すと晴人は「3日も?!ってて」と驚きながら痛む晴人に対し氷見ちゃんは、「もう、激しい動きはダメですよ、晴人さん!」と頬を膨らませる。が涙が出る氷見ちゃん。「でも元気そうで良かったです。」と涙を拭きながら喋る氷見ちゃん。そして、場が落ち着いた頃にさだ子は。「それで、誰にやられたの?」と聞くと晴人は「ごめん、記憶が無いんだ。何が起こって、なんで3日も眠ってたのか……」3人は唸る。すると氷見ちゃんは、「心当たりがあるのは、晴人さんの宝玉玉が新しく生まれ変わってるのは確かです。1度取られた宝玉玉には数々の記憶が保存されており、恐らく"取られた"若しくは"取られる前"の記憶がなくなってるのかも知れません。」晴人は少し考え込み「宝玉玉?って」と尋ねると氷見ちゃんは、ため息をこぼし「まぁ、"最初っから知らなかった"〜何て、前からご存知ですが、詳しく話しますと、宝玉玉の条件として、一つは霊力が最高ランクである事。二つはこちらも霊力と多分同じですが、精霊力が遥かに高い事が条件として、宝玉玉が生まれます。それはいくつもの。最後となった宝玉玉は、虹色に輝き、それを手にしたものは神を超える力を手にする事となってます。」と長い説明を受けた晴人はうーんと考える。さだ子は、「簡単に言えば、宝玉玉を持つものは"強い"として認知され、悪いヤツらに狙われる可能性が出てきてるの。」そう話す。晴人は「なるほどな。だから俺にあの力が……」すると部屋の外から人の叫び声が聞こえてきた。「っ!何だ…ったー」晴人の痛みが激しくなる。さだ子や夏菜子。そして氷見は「私が見とくから、2人は行ってきて!」氷見は、夏菜子、さだ子を見て2人は頷く。
 午前 11時08分 とある路地裏にて
 さだ子と夏菜子が駆けつけた時には、ビルや道路が破壊されていた。「これは……」さだ子が見つめる先は悪霊の上に乗ってる女性だった。その女性には、刀が握られていた。彼女の周りには氷が舞っていた。さだ子は、驚いていた「奈央ちゃん……」かつて氷見と共に行動していた仲間だった。さだ子は、「何で?!何で貴女が!」さだ子は、叫ぶが「私には関係ない。あの方が復活するまで私は活躍しなければいけない。」さだ子は、拳を握る「夏菜子……行くよ」さだ子は、夏菜子の手を握り、黒いオーラが舞うそこには二刀流が握られていた「さだ子の力……面白いじゃない」夏菜子は、にやける。「行くわよ!覚悟しなさい!」夏菜子は氷の女王事奈央に立ち向かう
 to be continued