「俺も、あんまり人と関わるの得意じゃないからなぁ……こういうのは姫花の得意分野なんだろうけど」



「そうよね……」



悠斗もどちらかというとあたしと似たタイプで、自分から他人に話しかけにいくことはあまりしない。というか、できない。



でも、悠斗はなんだかんだで男の子の友達も多いんだよね。



「……そうだ」



なにかひらめいたように悠斗が呟く。



「なにかわかったの……?」



「そうだよ、憂。部活に入ってみるっていうのはどうだ?」



部活……。



中学は帰宅部だったあたしにとって、それは新しい言葉だった。