姫花の優しさが嬉しい。
「ね、ユウ!」
「ああ。遊びにいってやるから憂、寂しいって泣くなよ?」
「な、泣かないって……!」
悠斗は冗談めかしてそう言ってくれたけど、実際けっこう寂しかった。
2人だけ同じクラスだから……。
でも、姫花も悠斗も小さい頃から一緒だから、少しくらい離れたって大丈夫。きっと、関係が揺らぐことはない。
「でもさ、高校生になったらできること増えるよね? 放課後プリ撮りにいったり、お買い物したりさ♪」
あたし、みんなとそういうのしたい……姫花がキラキラと表情を輝かせながら言う。
「じゃあさ、今から行こうぜ」
