悠斗のこと知ってる子なんだ。クラスメイトかなにかかな……そう思っていると。
「えーっと、隣の子……雨宮さん……だっけ？」
「……！」
まさかあたしのことを知っているなんて思わなくて、驚いてしまう。
「あ、ごめんね。びっくりさせちゃった？ わたし悠斗くんと同じクラスの岡本真優です！ 悠斗くんと姫花ちゃんから幼なじみがいるって話を聞いてたから、そうかなーって」
「あ……そうです、雨宮憂……です」
「よろしくね！ あ、憂ちゃんって呼んでいーい？ わたしは真優でいいよ！」
真優ちゃん……か。すごくいい子そう。明るいし。
「もちろん！ よろしくね、真優ちゃん」
「うん！」
