『大丈夫。さっき親父が帰ってきたとき姫花の家の前に救急車が停まってるの見たらしくて。姫花のお母さんに確認したら、姫花が急に倒れて救急車を呼んだって……』
「そう、だったのね……」
急に倒れたって……大丈夫なの? いや、大丈夫なわけないか……。
『とりあえず今は検査中だって。結果がわかり次第こっちに連絡してくれるらしいんだけど……しばらく学校には行けないだろうって』
「……わかった。また連絡が来たら教えてくれる?」
「もちろん。とりあえず、命に別状はないから安心してほしいとは言われたよ」
命に別状はない、その言葉を聞いてほっと息を吐く。
じゃあまた、とお互いに言ってから通話を切る。
また、入院かな……。せっかく高校に入ったばっかりだっていうのに辛いよね……。
姫花の様子を聞いて、大丈夫そうなら悠斗とお見舞いに行こう。そう考えてから眠りについた。
