「……お、着いたな」 喋りながら歩いていたら、もうあたしの家の前で。 少し寂しいな……なんて思ってしまう。 「じゃあな、憂。さっきも言ったけどさ、たまにはうちに遊びにこいよ」 「ありがとう……お邪魔させてもらうね」 「おう。また明日!」 「うん!」 カチャリと玄関のドアを開けて、中に入る。 真っ暗で、シンとした廊下を歩く。 なんでだろうな……別れたばっかりなのに、もう悠斗に会いたいよ……。