心が、満たされていく気がする。 ……悠斗がこんなにあたしのこと考えてくれてるなんて知らなかった。 「帰るぞ。……送ってく」 「あ……ごめん」 「いや、ごめんよりもっと別の言葉のほうが嬉しいかな」 「……あり、がと」 「よくできました」 悠斗がぽんぽんとあたしの頭を撫でて、ゆっくりと歩きはじめる。 うわ……ずるい、そういうの反則。 触れられた部分がじんわりと熱をもっていく気がする。