姫花がにっこりと笑ってあたしの手を握って言う。 その曇りのない、明るい表情に安堵した。 「うん!」 だから、そう返事した。 ……そう。 あたしたちはこのとき、この言葉が現実になると信じて疑わなかった。 3人はずっと一緒だって。 永遠に笑っていられるって。 これから、運命の歯車が狂っていくことも知らずに……。 ただ、信じていたんだ。