しょんぼりしていると、悠斗が「別に謝らなくていいんだけどさ……」と、しっかりとあたしの目を見て言った。
「心配したの! 俺は」
「……。え?」
「憂はこんな夜に女の子ひとりで歩くのがどれだけ危険かわかってる? もうこんな危ない真似するなよ、なにか用があるんだったら俺も行くからそういうときは呼べ」
……どうして?
どうしてそこまで優しくしてくれるの?
あたしは姫花みたいに守ってあげたくなるような女の子でもないでしょ?
小さい頃から色んな人に言われてきた……憂ちゃんはなんでもひとりでできる子だから心配はいらないって。
なのに、悠斗は……。
「……なんで」
