「もうそんな時間か。たしか体育館だったよな? 場所」 「うん、そろそろ行きましょ」 「りょーかい!」 姫花の返事を聞いて、歩きはじめる。 「……みんなと同じクラスになれるかなぁ」 体育館へ続く道を歩いている途中、ぼそっと姫花が呟いた。 「なれるといいね」 式の会場である体育館で、これから1年を過ごすことになるクラスが発表される。 ひとりは不安だし、できればみんなと同じクラスがいいけど……。 「もし離れちゃってもずっと一緒だよ!」