そう言っていると。 「悪い、待たせた!」 遠くからそんな声がして、見てみるとこちらに駆けてくる悠斗の姿があった。 「さ、行こっか!」 悠斗が来て、にっこりと笑った姫花を先頭に駅までの道を歩く。 ふと、隣を歩いている悠斗を見て思ったこと。 ……かっこいい。 なんでだろう、いつも見てるはずなのにどうして今日は特別かっこいいなんて思うんだろう? 少し考えて、気づく。 そうだ。悠斗、いつもと髪型が違うんだ……。