「ごめんね……」
「謝らなくていいよ、気分は? 悪くない? 本当のこと言ってほしいな」
「……ちょっと、目眩する」
「じゃあ、よくなるまで休もう」
「……うん」
申し訳なさそうに俯く姫花に「大丈夫だよ」と囁く。
「あたしたちのこと、楽しませようとしてくれたんだよね。わかってるから大丈夫だよ、今日すごく楽しかったから。ありがとね、姫花」
「……! ほんと、憂はなんでもわかっちゃうんだね……」
「まあ、ずっと姫花の幼なじみやってるからね?」
冗談っぽく笑って言うと、姫花は「……そうだよね」と少し安心したように微笑んで言った。
