「つーかーれーたー……」



ショッピングモールを出て広場のベンチに座った瞬間、そう呟いて姫花がくたーっと足を伸ばした。



それもそうだ。



結局プリクラを撮ったあと、クレープを食べて服を見て、また服を見て。



こんなにはしゃぐことはないんじゃないかってくらいはしゃいだ。



隣に座っている姫花の顔をチラリと見る。……少し青白い。



姫花は、昔から病弱だった。生まれつき体が弱くて、学校を休むことも多かった。



姫花と仲良くなったのもそれがきっかけだったんだけど……それは今は置いておいて。



そういう体質だから、こういうふうにはしゃいでたくさん遊ぶと疲れるんだろう。