▽
はぁ……なんとなく教室に入るのが憂鬱だ。
昨日の古典の時間。みんながヒソヒソとあたしの話をしていたのが忘れられない。
それでも……と、意を決して扉を開ける。
……シン。
やっぱりだ。
それまで賑わっていた教室はあたしが入った瞬間、一瞬だけシンとした。
それでも、なにも気にしていない様子で自分の席に着く。
よかった、花瓶は置かれてないし死ねとか来るなとか落書きもされてない。まあ、今どきそんな古くさいいじめする人もいないか。
……どうしたらいいんだろう。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…