「本当に……赤い魂を見たんですね?」
「ふぇ?は、はい……」
な、なんですか、その冷たい目は。私、嫌われる事言ったのでしょうか……視線が痛いってこういう事を言うんですね。
「貞子さんはご存知か分かりませんが、赤い魂は『憎悪』の象徴です」
はい、そうです……と言ったらまたきつい視線で見られそうなので、お口をチャックしときましょう。
「貞子さん、その魂の中に僅かでも『黒色』が混じっていませんでしたか?」
……黒色?うーん……いつも赤い魂を追うのに一生懸命だったのでよく見てないのですが……
「えと、よく分からないんですけど……もし、赤い魂の中に黒色が混じってたらどうなんですか?」
「かなり危険……ですね。近付かない方が懸命です」
は、はい?


