私の言葉にすごく気味の悪い――と言ったら失礼ですけど、恐い笑顔で頷いています。
実際悪魔さんとは交流した事ないので私にはさっぱりなんですが……
「それならわざわざ儀式などしなくとも、召喚出来ますよね」
うーん……岸本さんは何が何でも悪魔の仕業としたいみたいですね。何故こんなに悪魔にこだわるんでしょう……
「えと、質問なんですけど」
「はい、どうぞ」
な、なんか雰囲気的に先生と生徒って感じですね。私、これでも一応霊界では先生なんですけど……
「岸本さんは『赤い魂』を見た事はありますか?」
「赤い……魂、ですか?」
これぐらいなら私を幽霊と思ってるし、たまたま見たと言っても大丈夫ですよね……多分。
「はい、ここに来てからよく見るんです。あれなんなんでしょう」
……って、あれ?なんかいきなり静かになったんですけど……


