「僕の意見は参考になりませんよ、周りからなんて言われてるか……田中さんもご存知のはずですよ?」
「妄想霊能力者……か?」
「妄想、ではないんですけどね。今も女の子の霊が見えてますから」
ふ、ふぇ?も、もしかして私の事が見えてらっしゃるんでしょうか。そういえば先程から私が移動する度に岸本さんって方の目が動いてる気がします。
ちょ、ちょっと不気味ですね。しかも私、幽霊さんと勘違いなされてるようで……
「不気味な事言うんじゃねぇよ。んじゃ、何か?今回のこの事件はその女の幽霊がやったとでも言うのか?」
「……いいえ、何やら一生懸命首を横に振ってるので違うと思います」
うぁ……やっぱり私が見えてるようです。も、もしかしてパンティーとか覗かれてたり……
「藁にも縋る思いとはこの事だな。馬鹿にしねぇから思ったままを話せ」
「はい、では……」


