「で、では先に行っておきますので」 「あぁ……俺と合流する時には事件解決しとけよ」 「む、無茶苦茶です」 泣きそうな顔で夕日の空を飛んでいったメル。 不思議な奴だ。死神ってのはそれだけで暗いイメージしかねぇのに、あいつに至ってはそんな雰囲気は微塵も感じねぇ。 へ、閻魔の言った通りの奴だな。 「聡坊、すまねぇ……もう少しこのままでいてくれな」 あの別れから半年が過ぎ、再会したと思えば唐突すぎる別れ――この現実を受け入れる前にやらなきゃならない事がある。 行き先は――聡坊の家。