その言葉を本当に守ってくれた醸太朗は、小学、中学、高校も全部一緒で。


醸太朗のことが好きな私はそれが本当に嬉しくて。


いまだに迷惑かけまくってるけど、それも嬉しい、って醸太朗が言ってくれたから余計に頼っちゃって。


ほら、今日もね――――――。


「ちょっと!離してよ!!」
「うるせえ!俺の告白断るなんてわけわかんねえ!恥かかせんなよ!」


体育倉庫に呼ばれて、告白された。


もちろん、醸太朗じゃないから振った。


そしたら逆ギレされちゃって、


強がってはいるけど内心すごく怖くて。


こういう時、絶対醸太朗の顔が思い浮かんで、助けてって思ってしまう。


「くそっ!イライラする……!!!!」


その言葉とともに降ってきた拳は、私に当たることはなかった。


「逆ギレとかタチわりぃからやめとけって」
「あぁ!?」


そこにいたのは、私が助けを求めていた相手、醸太朗だった。