「あ、そいえばさ。お前昨日、肘痛めたんだってな。」




ケータイを見ながら大丈夫かーという翔。



いったいどこからそんなこと聞いてくんだよってぐらいの速さで情報が回ってる。





「誰からの?」




「あ~、美羽(うるは)だよ。」




「…。だれ。」




「は?女子テニの福キャプ。三森。」




「あ、大してうまくない子。」





俺がそうつぶやくと翔がとんでもない顔で俺を見てきた。





まさかと思って俺は顔をあげる。