まあ別に関係ないだろうけど…。 いつもの癖で考えごとをしながらぼうっと窓の外を眺めていた。 途端、女子たちの黄色い声が聞こえた。 俺は視線を窓から教室のドアに移した。 ドアの近くに立つ男には見覚えがあった。 俺の唯一仲のいい友達だ。 そいつは女子の輪をするりと慣れた足取りでかわして近づいてくる。