目を開けると真っ白な天井。 ベットのそばの窓からは光が差し込まれ部屋を明るくした。 まだ朝が来る。 少女は重い体を起こして窓のそばへ歩く。 白く細い腕が伸びて窓を開ける。 窓から風が入り込み少女の頬をかすめた。 肩下まである黒い髪がさらりとなびき少女は息を吸った。 「まだ生きてる。」 自分の心臓の音を確かめるように胸に手を当ててつぶやいた。 そして少女の一日は始まる。