どのぐらい経っただろうか外は薄暗くなっており机の上には、まだ数枚の書類が散らばっていた。

大きく溜息をつこうとすると、頬に冷たい何かが当たり大きく身体が跳ねた。

「わっ!」

「大きな声を出すな」

「だ、だって先輩が急に・・・それより、まだ居てくれたんですね」

「まぁな。それより、それ渡せ」

何を、と言う前に机の上にあった書類を取られ呆気に取られていると、先輩は1枚だけ書類を渡すとパソコンと向かい合ってしまった。

何度か声を掛けたが適当に流されてしまい私は渡された書類の後片付けを始めた。