看護師さんの押してくれる車椅子で自分の部屋に迎っていた。




てっきり一人部屋かと
思っていたから



扉を開けたら
びっくりしたんだ。



看護師が言う…


「透くーん。新しい
お友達よー。」



その人は空を見てた。
看護師さんの声で
私の存在に気付き
車椅子ごと振り向く彼。


かっこよかった。
美少年だった。



緊張してしまう。


なんか言わなきゃ!!!


「依香っていいます。これからよろしく。」


緊張してたため
顔が強張り
小さな声になる。


「よろしくね」


彼はぼそっと言った。