「.....今こんなこと言うの、不謹慎だろうけど、」

「え?」

枻くんの顔を見、疑問の声を挙げる。

「波音の泣いてる姿、最高に可愛かった。」

「な、ない...!?」

「泣いてたよ、気付かなかった?」

「いや、感覚...とか、無かったし.....。」

「波音、好き。」

「今のこの流れで?」

「どの流れでも、波音のこと好きだよ。」

ニコッ、と、笑ってみせる、彼。

「考えたんだけどさ。波音、俺と結婚しない?」

「待って唐突。」



雰囲気もくそも無い、薄暗い倉庫で、求婚された。