5月。
新緑の季節。
高二になった私は、美晴や仁たちと、それなりに楽しい毎日を送っていた。
こんな面白味のない私といつも一緒にいてくれる、美晴は本当に大切な友達だ。
「ねぇ、1組の真宮くん。かっこいいよねぇ」
いつも通りの休み時間、どこかでそんな声がした。
イケメンなんて、私とは一生関わりのないジャンル。
まして真宮というそのオトコは、私の隣人。
かなり関わりたくないヤツ。
真宮晴大。
私にとって、黄色い女子たちの言葉は雑音。
その雑音が聞こえる度にその場から逃げる。
そうすることでマミヤセイダイと鉢合わせずにすむ。
そういう意味では有難い雑音だった。
「真宮くんさ、最近また背が伸びたよね」
聞き慣れた美晴が、黄色い声たちに反応したのか、思いがけずそう言った。
「そお?」
興味ない。
というか避けているヤツの見た目なんて、わかるわけない。
私はそれらしい相槌をうった。
「那奈、隣に住んでるのに、鉢合わせたりしないの?」
美晴が言う。
「ないない!ってか会わないよーにしてるし」
「えーっ、なんで?目の保養なのに。」
そういう美晴は見た目が良いオトコに弱いタイプなのだ。
「は?何言ってんの。アイツ、ものすごい無愛想なへそ曲がり野郎だよ。挨拶すらできないし」
勢いに任せてそういう私。
「那奈ってあーゆータイプダメなのかぁ」
「むりむり!絶対ありえない」
「ふーん」
意味深な笑顔を見せながら、納得していないような反応の美晴。
そんな会話をしているうちに、今日もまた1日が過ぎていった。
新緑の季節。
高二になった私は、美晴や仁たちと、それなりに楽しい毎日を送っていた。
こんな面白味のない私といつも一緒にいてくれる、美晴は本当に大切な友達だ。
「ねぇ、1組の真宮くん。かっこいいよねぇ」
いつも通りの休み時間、どこかでそんな声がした。
イケメンなんて、私とは一生関わりのないジャンル。
まして真宮というそのオトコは、私の隣人。
かなり関わりたくないヤツ。
真宮晴大。
私にとって、黄色い女子たちの言葉は雑音。
その雑音が聞こえる度にその場から逃げる。
そうすることでマミヤセイダイと鉢合わせずにすむ。
そういう意味では有難い雑音だった。
「真宮くんさ、最近また背が伸びたよね」
聞き慣れた美晴が、黄色い声たちに反応したのか、思いがけずそう言った。
「そお?」
興味ない。
というか避けているヤツの見た目なんて、わかるわけない。
私はそれらしい相槌をうった。
「那奈、隣に住んでるのに、鉢合わせたりしないの?」
美晴が言う。
「ないない!ってか会わないよーにしてるし」
「えーっ、なんで?目の保養なのに。」
そういう美晴は見た目が良いオトコに弱いタイプなのだ。
「は?何言ってんの。アイツ、ものすごい無愛想なへそ曲がり野郎だよ。挨拶すらできないし」
勢いに任せてそういう私。
「那奈ってあーゆータイプダメなのかぁ」
「むりむり!絶対ありえない」
「ふーん」
意味深な笑顔を見せながら、納得していないような反応の美晴。
そんな会話をしているうちに、今日もまた1日が過ぎていった。
