君に恋してイタかった

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「華恋~!!どうしよう。」


『なに~、沙耶。』






クラス替えでクラスが同じになった沙耶。
私の机をバンッと叩きながら話す。







「私の隣の席!佐竹くんなんだけど……」




うん、と相槌をうつと沙耶は目を丸くして私を見つめる。



「うん、じゃないって!私にとってはっていうか、結構みんなにとって重要な問題なの!」



まさか…佐竹くんを知らない?と続ける。









佐竹……さたけ……サタケ………………








わからないとばかりに眉をひそめると、沙耶は大きなため息をついた。



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