キーンコーンカーンコーン
ザワザワザワザワ
(高校デビューからの遅刻とかアリエネー
せめて遅刻してでも学校に。って急いだのにな
もうグループが出来ちゃってる…)
?「しーおりっ」
「あ、あきらぁー!」
私は晶に抱きついた。
晶はスタイル抜群で早速この学校でも告白されていたが冷たい眼差しとあしらいをしたのでまた氷のマドンナと言われている
え?そんなマドンナとなぜ一緒かって?
そ・れ・は
《 幼馴染だから 》
はい、そうなんです!!
どんな輩も幼馴染の座に居る私にはどうやったって勝てないのだ
「あきらぁ……今日一緒に帰ろう…?」
私に出来る精一杯の捨てられた子犬のような同情を誘う声で晶に声を掛けた
「あー……ごめんね?」
「ふぇ?」
「私の入りたい部活の体験入部があるらしくてね?だから行かなきゃなのよ」
「そ、そんなぁー……行かないで晶…」
「遅刻した自分を恨みなさい、じゃあねー」
「あきらあぁぁぁー!
うう………しょうがない…帰るか…」
──
悲しいような嬉しいようなもやもやを消化しようとコンビニに寄る事にした
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
私は晶について考えながら歩いていた。
それにしても晶が部活かぁ
前に高校入ったらバスケやってみたいね。
みたいな話をしてはいたけど…
それにしても
バスケに負けるのか…
仮にも幼馴染で親友の私を置いてきぼりにするか
「幼馴染」で「親友」の私をだよ??
相談してくれたって良かったんじゃないかなぁ〜みたいな
まぁ晶は親友だから応援せざるを得ないんですけどね
✼••┈✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼┈••✼
私は家に帰る前に近くで軽食を取ろうと家に帰る道を逸れた。
今思えばその選択しこそ間違いだったのかもしれない。
(私はコンビニ寄った後、
真っ直ぐ家に向かって歩いていた。
歩いていたはずなんだよっ!
あるいていたはず…だったんだ…)
いきなり私の視界は暗闇に飲み込まれた
便利なスマートフォンを見た所、
今、私は大体30分位落ち続けている様だ。
(うん…落ち着け私…。)
どうしてこうなったのか。
その理由を考えてもただ普通に軽食を取りにコンビニに立ち寄ろうと曲がり角を曲がっただけなのだが…
穴?に落ちているのなら周りに囲む土か何かがあると思い。手を振り回してみるも何も無い
「誰かー!」と大声を出してみるも返事は無く、虚しくも声が反響するだけだ。
反響すると言う事は穴がそれなりに大きいのだろう。
それ程速度は早く無いようで、
ゆっくり。ゆっくりと落ち続けている
まぁかれこれ30分位落ち続けている訳だけど
要約すると
・落ちる速度はゆっくり
・穴(仮定)は大きくて、人の声はしない
・穴に落ちた原因は曲がり角を曲がったから
(この穴に落ちた原因が曲がり角を曲がったから…って…歩かなければ落ちなかったと言う事かな??)
落ちたときすごい焦ったけど流石に冷静になってきている自分が少し怖くなってくる
「慣れって…怖い。うん…。」
??「怖いよねー」
その時だった
今まで私しかいなかったはずの暗闇のなかから声がするではありませんか
ねぇ、これ叫んで良い?
良いよね?
「キャアアアアァァァ!!誰々誰々!」
?「痛ッ うるさいなぁ…俺の大切な耳が壊れて聴こえなくなったらどうしてくれるんだよ」
「そんな事よりあなたは誰よ!!」
そこにはさっきまで居る筈のなかった兎男がいた
待った
落ち着け私
正確にはウサギの耳を付けている少年だ
「あ、あの…なんでうさ耳が着いているの?
それと、ここ何処か知ってる?」
ウサギの耳を生やした少年はこれが普通というような口調で言い切った
「は、何言ってんの?
もしかして穴に落ちた時に頭でも打っておかしくなった?」
ウサギ少年は人差し指を使い自分の頭を指差した。
詩織「なによそれ!変なうさ耳を付けてるあなたに言われたかないわよ!」
私はつけ耳と思われるうさ耳をおもいっきりつかんだ
「その変なうさ耳取りなさいよ!」
「な、何すんだよっ!!いっいたたたたたっ」
「どうせ付け耳なくせに、冗談辞めてよ」
「だから辞めろって!いっいてーっ」
余りにも痛そうにするので私はうさ耳から手を離した
うさ耳の少年は痛そうにうさ耳をさすっている
「なんか…ごめん…付け耳かと…」
「はあ?!付け耳じゃないし!取れる訳ねぇじゃん! !」
「違うの?」
「なわけねぇだろ。生えてんだよ。クソっいってぇな」
「は、生えてるって…化け物じゃない…」
「誰がバケモノだ!!」
「だって私はそんな物生えていないのよ!」
「勝手に人の耳ちぎろうとするお前の方が恐ろしいわ!!」
「なっ!違うわよ!」
「はぁ、何が違うって言うんだよ?」
「だって、私は!!私は…っ……
……
……
……ごめんなさい」
「はぁ…もう良い」
(ボソッ)「クソッ 話が違ぇぞ
俺はただアリスを迎えに行ってこいとしか言われてねーのに
なんでこんな目に遭わなきゃいけねぇんだよ」
「アリス?迎え?」
「あーもう!説明すんの面倒だな!ほらっ、もう着くぞ。話は後だ」
「着くって何処によ……
うっ…」
突然網膜を焼け尽くすような眩しい光が差し込んだ。
私はその差し込んだ光の眩しさに耐えきれず、あえなく目を閉じた。
……りす
「アリス」
「誰…
私はアリスじゃ…」
「ようやく目を覚ましたのか?ほら、見てみろよ。もう着いたぜ」
「何処よ…ここ…」
眩しくてまだ上手く見れない。
目がまだ眩む。
チカチカする目を擦り私は目を光に慣れさせ、辺りを見渡した。
目の前の景色は自分の居た場所とは程遠い世界とも言える場所だった。
目に広がるファンシーな建物達…
「これは………夢??」
羽の生えた小さな人や、玩具の人形がそこらじゅうを歩いている
私に声をかける人に目をやると
服装も可笑しいではありませんか
「なに言ってんだよ。ワンダーランドに決まってんだろ。頬を抓ってやろうか?したら痛みで夢じゃないって分かるだろ」
「わ、ワンダーランド?知らないわよそんなの」
「もしかして忘れちまったのか?自分の大好きな場所ワンダーランドを」
「忘れたも何も行った覚えが無いし、そもそも知らないのよ……って言うか!貴方誰よ!」
「ん?ああ……そういえばまだ言ってなかったな」
うさ耳男は大きく息を吸って
「俺はルイス。
ルイス・パーカーソンだ。
この国の案内人ってとこだな」
ザワザワザワザワ
(高校デビューからの遅刻とかアリエネー
せめて遅刻してでも学校に。って急いだのにな
もうグループが出来ちゃってる…)
?「しーおりっ」
「あ、あきらぁー!」
私は晶に抱きついた。
晶はスタイル抜群で早速この学校でも告白されていたが冷たい眼差しとあしらいをしたのでまた氷のマドンナと言われている
え?そんなマドンナとなぜ一緒かって?
そ・れ・は
《 幼馴染だから 》
はい、そうなんです!!
どんな輩も幼馴染の座に居る私にはどうやったって勝てないのだ
「あきらぁ……今日一緒に帰ろう…?」
私に出来る精一杯の捨てられた子犬のような同情を誘う声で晶に声を掛けた
「あー……ごめんね?」
「ふぇ?」
「私の入りたい部活の体験入部があるらしくてね?だから行かなきゃなのよ」
「そ、そんなぁー……行かないで晶…」
「遅刻した自分を恨みなさい、じゃあねー」
「あきらあぁぁぁー!
うう………しょうがない…帰るか…」
──
悲しいような嬉しいようなもやもやを消化しようとコンビニに寄る事にした
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
私は晶について考えながら歩いていた。
それにしても晶が部活かぁ
前に高校入ったらバスケやってみたいね。
みたいな話をしてはいたけど…
それにしても
バスケに負けるのか…
仮にも幼馴染で親友の私を置いてきぼりにするか
「幼馴染」で「親友」の私をだよ??
相談してくれたって良かったんじゃないかなぁ〜みたいな
まぁ晶は親友だから応援せざるを得ないんですけどね
✼••┈✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼┈••✼
私は家に帰る前に近くで軽食を取ろうと家に帰る道を逸れた。
今思えばその選択しこそ間違いだったのかもしれない。
(私はコンビニ寄った後、
真っ直ぐ家に向かって歩いていた。
歩いていたはずなんだよっ!
あるいていたはず…だったんだ…)
いきなり私の視界は暗闇に飲み込まれた
便利なスマートフォンを見た所、
今、私は大体30分位落ち続けている様だ。
(うん…落ち着け私…。)
どうしてこうなったのか。
その理由を考えてもただ普通に軽食を取りにコンビニに立ち寄ろうと曲がり角を曲がっただけなのだが…
穴?に落ちているのなら周りに囲む土か何かがあると思い。手を振り回してみるも何も無い
「誰かー!」と大声を出してみるも返事は無く、虚しくも声が反響するだけだ。
反響すると言う事は穴がそれなりに大きいのだろう。
それ程速度は早く無いようで、
ゆっくり。ゆっくりと落ち続けている
まぁかれこれ30分位落ち続けている訳だけど
要約すると
・落ちる速度はゆっくり
・穴(仮定)は大きくて、人の声はしない
・穴に落ちた原因は曲がり角を曲がったから
(この穴に落ちた原因が曲がり角を曲がったから…って…歩かなければ落ちなかったと言う事かな??)
落ちたときすごい焦ったけど流石に冷静になってきている自分が少し怖くなってくる
「慣れって…怖い。うん…。」
??「怖いよねー」
その時だった
今まで私しかいなかったはずの暗闇のなかから声がするではありませんか
ねぇ、これ叫んで良い?
良いよね?
「キャアアアアァァァ!!誰々誰々!」
?「痛ッ うるさいなぁ…俺の大切な耳が壊れて聴こえなくなったらどうしてくれるんだよ」
「そんな事よりあなたは誰よ!!」
そこにはさっきまで居る筈のなかった兎男がいた
待った
落ち着け私
正確にはウサギの耳を付けている少年だ
「あ、あの…なんでうさ耳が着いているの?
それと、ここ何処か知ってる?」
ウサギの耳を生やした少年はこれが普通というような口調で言い切った
「は、何言ってんの?
もしかして穴に落ちた時に頭でも打っておかしくなった?」
ウサギ少年は人差し指を使い自分の頭を指差した。
詩織「なによそれ!変なうさ耳を付けてるあなたに言われたかないわよ!」
私はつけ耳と思われるうさ耳をおもいっきりつかんだ
「その変なうさ耳取りなさいよ!」
「な、何すんだよっ!!いっいたたたたたっ」
「どうせ付け耳なくせに、冗談辞めてよ」
「だから辞めろって!いっいてーっ」
余りにも痛そうにするので私はうさ耳から手を離した
うさ耳の少年は痛そうにうさ耳をさすっている
「なんか…ごめん…付け耳かと…」
「はあ?!付け耳じゃないし!取れる訳ねぇじゃん! !」
「違うの?」
「なわけねぇだろ。生えてんだよ。クソっいってぇな」
「は、生えてるって…化け物じゃない…」
「誰がバケモノだ!!」
「だって私はそんな物生えていないのよ!」
「勝手に人の耳ちぎろうとするお前の方が恐ろしいわ!!」
「なっ!違うわよ!」
「はぁ、何が違うって言うんだよ?」
「だって、私は!!私は…っ……
……
……
……ごめんなさい」
「はぁ…もう良い」
(ボソッ)「クソッ 話が違ぇぞ
俺はただアリスを迎えに行ってこいとしか言われてねーのに
なんでこんな目に遭わなきゃいけねぇんだよ」
「アリス?迎え?」
「あーもう!説明すんの面倒だな!ほらっ、もう着くぞ。話は後だ」
「着くって何処によ……
うっ…」
突然網膜を焼け尽くすような眩しい光が差し込んだ。
私はその差し込んだ光の眩しさに耐えきれず、あえなく目を閉じた。
……りす
「アリス」
「誰…
私はアリスじゃ…」
「ようやく目を覚ましたのか?ほら、見てみろよ。もう着いたぜ」
「何処よ…ここ…」
眩しくてまだ上手く見れない。
目がまだ眩む。
チカチカする目を擦り私は目を光に慣れさせ、辺りを見渡した。
目の前の景色は自分の居た場所とは程遠い世界とも言える場所だった。
目に広がるファンシーな建物達…
「これは………夢??」
羽の生えた小さな人や、玩具の人形がそこらじゅうを歩いている
私に声をかける人に目をやると
服装も可笑しいではありませんか
「なに言ってんだよ。ワンダーランドに決まってんだろ。頬を抓ってやろうか?したら痛みで夢じゃないって分かるだろ」
「わ、ワンダーランド?知らないわよそんなの」
「もしかして忘れちまったのか?自分の大好きな場所ワンダーランドを」
「忘れたも何も行った覚えが無いし、そもそも知らないのよ……って言うか!貴方誰よ!」
「ん?ああ……そういえばまだ言ってなかったな」
うさ耳男は大きく息を吸って
「俺はルイス。
ルイス・パーカーソンだ。
この国の案内人ってとこだな」
