▶理系男子くん参上!?



ある電車の帰り道痴漢にあってた私を救ってくれたのはある1人の男の子



「きゃっ!」
なんか今お尻触られた気が....
何かの間違いだと、今日も部活で疲れて頭おかしくなったんだと言い聞かせても、何回も触られてる気がして後ろを少し見ると息を荒らしたおじさんがそこに居た。
「はぁはぁ君のお尻ほんとに柔らかいね君も抵抗しないからもっとして欲しいのかな?」
やっぱりお尻触られてたのかと余裕で考えてる暇もなく
痴漢だと今更気付いた私は怖くてそこから逃げようとしたがおじさんに捕まえられてしまう。
「静かにしてれば何も怖いことしないからね」
そうやって言うおじさんの息はどんどん荒くなり私の耳に入っていく。
やめて!誰か助けて!
そう心の中で叫んだ時、後ろからうめき声が
「おっさん何してんの殴られたい?」
いやいやいや!もう殴ってんじゃん!
なんてバカな事を考えながらその男の子に目をやる。
わぁめっちゃイケメンじゃん!こんなかっこいい人に私助けてもらったの!?
なんて事を思ってたらそのイケメン君が
「大丈夫?怖かったよね。でももう大丈夫だからね」
おいおい!真のイケメン見つけたぜ!
なんて痴漢にあってたのはもう遠い彼方にあって今は彼に夢中だった。
でも全然大丈夫ですよ?なんて言ったら面白くないし、可愛くお礼言っとこ♪
「あ、あの助けてくれてありがとうございました。もう怖くて怖くて...」
可愛くお礼を言ってまだ少し怖いので隣にいてもいいですか?って聞こうと来たその時...
「お前キモイ何その声」
ん?今なんて言った?なんで初対面の人にキモイって言われなきゃいけないの?
頭にハテナを沢山浮かべている私に気付いたのか私でも分かる様に説明してくれた
「俺だよ分かる?お前と同じクラスでよくお前がディスってる奴」
えっ?!嘘でしょ?あんなに無口で地味なあの理系男子?
「うっそだぁないないこんなにイケメンがないない」
うん有り得ないよあんなに地味な奴がこんなにイケメンなわけないよね
「お前さよく見てみろよ分かるだろ?」
ん?ホントだよく見てみるとあいつだわ
「ほんとにあの地味な理系くんなの?」
彼は、いやあいつはため息を吐きながらお前気づくの遅すぎだろと馬鹿にしてきた
「なんでぇ〜折角イケメンに助けてもらえたのになんでお前なの!?」



最悪で最低な出会い
まさかの人生で1番嫌いなあいつに助けられた