屋上に着くと、案の定
彼女はいた

…というか、眠っていた

心地よい寝息をたてて

(猫みたい…)

彼女の隣に座って、
起きるのを待っていた

「ふぁ~っ」

いつの間にか眠っていたみたいだ
彼女は夕日に照らされ、顔が
紅く染まっていた

(嫉妬されてもしょうがないくらい、整ってるなぁ)

そろそろ起こした方がいいかなと思い、
肩を揺さぶる

眠そうに、目を擦る姿は本当に猫みたいだ

「おはよう」

何だ、またお前かと言いたそうな顔で
こちらを見てくる

「おはよう」

気持ち良さそうに伸びをする彼女をみて
また今度でいいかなと思った。