「じゃあ、なんで授業中ノートにドイツ語をびっしり書いてたの?」
エミール君はまた驚いた顔をした
「…ああ、そうだ、おまえ隣の…」
忘れてたのか…
「藤村 華連」
「そう!カレン!」
ピーン!ってなってる
「エミール君、話それたけど
なんでノートにドイツ語をびっしり書いてたの?」
「…言いたくない」
エミール君は少し照れた
[なんでノートにドイツ語で書いてたの?]
「ドイツ語だったらいいよね?」
[……俺は日本語を話せても書けないから先生の話を聞いて理解できたことだけノートに書いてた…それだけ!
…誰にも言うなよ]
[うん、誰にも言わないよ]
まさか、お昼を一緒に食べようと思ったらエミール君の秘密を知れるとは…
