「先生の歌声すっごい良かったねー! 音楽の授業で好きな曲書いてって言ってたの、学園祭のためだったんだね。 ねえ、先生のところ行こうよ!」 「うん」 「先生どこかなー。 人いっぱいで見つけられないよー」 私は人混みに押され、外に出てしまった。 「実菜に電話… …携帯、教室置いてきっちゃった…」 その時、見覚えのある人を見かけた。