恋する乙女~パーフェクト王子VSヤンキー王子~


「七海ちゃん、明里ちゃん
先輩達、本当にありがとう」

花菜ちゃんは私達にお礼を言ってきた。

「うん。また日本に遊びに来てね」

「向こうでも元気でね!」

そう言いながら笑顔で見送った。

そして飛行機に乗って行ってしまった。
私達は、空港の屋上でそれを眺めていた。

花菜ちゃんは、家のためにあんな事をしたけど
本当は、私達と同じ女の子の気持ちを
持った子だと思う。

ただ間違った方向に行っちゃっただけ……。

今度会える時は、
普通の友達として会いたい。

「行っちゃいましたね!」

「あぁ、しかし人騒がせな奴らだったな。
無駄な労力使ってしまった」

蓮先輩は、ため息混じりに言ってきた。

はい!?

「無駄な労力って…。元々は、
蓮先輩が原因だったのではないですか!?」