恋する乙女~パーフェクト王子VSヤンキー王子~


「何で…ココに…?」

花菜ちゃんは、驚いて聞いてきた。

「そんなの見送りに来たに
決まっているでしょう」

「明里ちゃん…でも…私」

複雑そうな表情をする花菜ちゃん。

私は、ニコッと微笑んだ。

「私…まだ、花菜ちゃんの事を
友達だと思っているから
だから、ちゃんと会って
お別れを言いたかったの」

「七海…ちゃん
ありがと…う」

花菜ちゃんは泣き出した。

「私は、まだ許した訳では無いけど
今度会う時は、策略とかそんなの無しで
ちゃんと会いましょう!
仲良くなるのは、その時よ!」

ぶっきらぼうになりがらも明里も
そう言った。

「う…うん。
ごめんね…本当にごめんなさい」

「……。」

泣いている花菜ちゃんと違い
黙って複雑そうに見ていた二階堂さん。