二階堂さんは、私に声をかけていた。

何かしら?

「涙の言い訳をする時は、
ゴミだと案外バレちゃうもんだよ?」

そう言いニコッと微笑むと行ってしまった。

えっ!?

「涙…?」

もしかして、泣いていたのバレてた…?

「七海…一体何があったんだ?」

お兄ちゃんは、そう聞いてきた。

ギクッと肩が震えた。

「ううん。何にも無い!!」

私は、慌てて部屋に入って行った。

何で、分かったのだろう?

しかし、まさか二階堂さんが
花菜ちゃんのお兄さんだなんて

世の中広いようで、狭かった。