花菜ちゃんは、確かにいい子だ!

なのに…何で、こんなに心が痛むのだろう?

「はい。二階堂君。準備が出来たわよ!」

そう言い志穂さんは、
夕食を詰めた弁当を渡した。

「うわぁ~ありがとうございます!
妹も凄く喜ぶと思います」

二階堂さんは、嬉しそうに言った。

「フフッ……こんな物で
悪いのだけど喜んでもらえて嬉しいわ」

そして私は、二階堂さんを玄関まで
見送る事にした。

「じゃあ、失礼します!
弁当ありがとうございました」

「お疲れ様。
気をつけて帰ってね」

「またな、二階堂」

お兄ちゃんと志穂さんが言った。

「はい、失礼します。
あっ七海ちゃん」

「えっ?はい?」