「あっあぁ、夕食に呼ばれたんだけど
妹が待ってるからと言ったら
持ち帰れるようにしてくれると言ってくれて」

申し訳なさそうに苦笑いする二階堂さんだった。

「えぇ、たくさん作り過ぎちゃったし
せっかくなら持って帰ってもらおうと思って」

志穂さんは、笑顔でそう言っていた。

あぁ、なるほど。

「志穂さんの料理は美味しいですから
きっと妹さん喜びますね」

「うん。ありがとう。
あれ?どうしたの?
なんか…涙目になってない?」

心配そうな表情をする二階堂さん。

あ、泣いたからだ!?

「あっいえ、さっき目にゴミが入っちゃって」

笑って誤魔化した。

「そう?そういえば
七海ちゃんって桜ノ宮学園に通っているんだね?」

「あ、はい。ココの制服は、可愛いので」

「そっか~奇遇だね。
俺の妹も桜ノ宮に通っているんだ!
七海ちゃんと同じ1年なんだけど…」