恋する乙女~パーフェクト王子VSヤンキー王子~


「七海ちゃーん、明里ちゃーん」

花菜ちゃんがニコニコしながら
私達を呼んでいた。

「はぁ~い。
どうしたの?」

明里が明るい声で尋ねると

「あのね。雅先輩が、七海ちゃんと
明里ちゃんもどうかだって。
ついでに車に乗せてってくれるって言ってるよ!」

そう言ってきた。

「あら、本当?
七海良かったじゃない」

はぁっ?

私は、ついで?

「…私は…いい」

「七海?どうして…」

「私は、家の手伝いをしないといけないし
蓮先輩に乗せてもらう筋合いは無いので!」

怒ったように言うと
さっさと行ってしまった。