「…お前。本物の馬鹿だろ?」

そう言うと雅先輩は、黒髪をベリッと
めくるではないか!?

えっ……!?

そして、眼鏡を外した。

あれ?

その姿は、ボサボサの茶髪にした
雅先輩の姿だった。

でも、雰囲気が違う…?

「……雅先輩……?」

「違う。俺は、高遠寺蓮だ。
あいつの双子の弟の方のな」

えぇーっっ!!?

この人が…あの噂の高遠寺蓮!?

あの雅先輩の双子の弟の…?

えっ?でも……。