「フフッ、近い内に見えるかもよ?」

それを見てクスクスッと笑う六崎先輩。

(それって、どういう意味…?)

私は、なおさら不思議に思った。

しかし近い内どころか

こんな風に会う事になるとは
夢にも思わなかった。

それから、しばらくして

私は、校内を迷っていた。

「もうこの学園って広過ぎるよ~!!
明里に一緒に来てもらうんだった」

ちょっとお手洗いに行くために
移動したせいで、もう自分のクラスが
何処にあるのか分からなくなってしまった。

まぁ、私が方向音痴なだけなんだけど…。

(うっ~どうしてこうなっちゃうのよ!?)