「は?」

「あ、もちろん一人だよ?浮気じゃないから安心して。」

「そうじゃなくて...」

「じゃあ、何?」

本当に、何も分かっていないような
キョトン顔。少し可愛く見えるのが腹が立つ。

「これからの話しようよ。
最初にあげる、この子へのプレゼント
名前くらいは一緒に考えてくれても良いじゃない...
出産にも立ち会ってくれなかったし...
どれだけ、私が不安だったか分かる?」

「不安って...別にいてもいなくても産まれたし関係あるのかなあ?
それに、俺、ネーミングセンス無いんだよなあ。
ゲームの主人公の名前とかも『あああああ』って
小さい頃からしてたし...あ、でも特に困る事無かったなあ。」

「子供はゲームじゃないのよ!」

「えぇ...そんな事、一言も言ってないじゃないか。
名前なんて何だろうと同じだって言ってるんだよ。」