みんとキャンディ

聖梨を頭から消した日から、



雄楽はひたすらにサッカーに打ち込んでいった。





「好きだから一緒に居るって……必ずしも幸せじゃないんだね」




あれから藍楽は聖梨たちの後輩へとなり、




受験生の聖梨にも構わず、放課後の自宅へと連れ込んでいるのだ。





「ひぃちゃん……平気?」



心配そうに表情を窺う藍楽に、




「大丈夫。……ずっと見てるから」




こう言って笑う聖梨は、どことなく安心したように穏やかだった。




「雄楽くんがサッカーしてる顔、やっぱり好きだもん。わたし」



笑ってこう言えるようになったのはつい最近。




苦しい両想いをしているより、



楽しい片想いをしよう。



そう、聖梨は決めた。



「多分……一年半後の今頃はひぃちゃん両想いになってるよ?」



不思議そうに首を傾げる聖梨に、藍楽が楽しそうに笑う。