トゥルルルルルー お昼過ぎのオフィスは電話の接待やキーボードを叩く音でその忙しさを物語っていた。 「笠月さん、ちょっと‥」 この部署の上司から呼び出される。 「はい…」 ボソッと呟いて席を立った。 笠月 梨緒 (20) OL。 髪は三つ編みでメガネをかけている。 メイクだってすっぴんに近く薄い。 端から見ればかなりダサい。 「これ今からやってくれないかな?」 ニコニコ笑って上司は書類を渡してきた。 「…分かりました。」 私はくるっと回って自分のディスクへ戻った。